
Excelで3乗根や累乗を扱おうとすると、式の書き方や表示方法で迷うことが多いですよね。
- エクセルで3乗の打ち方は?
- 3乗根の記号が使えない
- エクセル 2乗 表示が変になる
- エクセル 10乗 表示がEになる
指数や累乗でつまずく人は多いです。
- Excelで√の計算式がわかる
- エクセル 平方根の式が書ける
- エクセル 累乗 関数の違いがわかる
- エクセル 何乗 表示もカスタム可能
この記事では、Excleでの3乗根やエクセル 3乗・2乗・10乗といった累乗表示の違いと使い分けを詳しく解説します。
特にエクセルで3乗を求める関数の使い方や、エクセル 2乗 関数との違い、エクセル 累乗 表示の応用例まで、実例を交えて紹介しています。
Excelで3乗根を簡単に求める方法
ここでわかること
- Excelで√の計算式は?
- 3乗根の記号は?どう表す?
- エクセルで3乗を求める関数は?
Excelで√の計算式は?
Excelで平方根(√)を計算する方法について解説します。
Excelには、専用の関数や数式を使って平方根を求める方法があります。
SQRT関数を使った平方根の計算
SQRT関数は、指定した数値の平方根を返す関数です。
たとえば、セルA1に「25」が入っている場合、
=SQRT(A1)
と入力すれば、「5」と表示されます。
べき乗(1/2乗)で平方根を求める
指数を使って平方根を計算することもできます。
以下のように、1/2乗は平方根と同じ意味になります。
=A1^(1/2)
この式でもSQRT関数と同じ結果が得られます。
3乗根なども同じ考え方で
平方根(2乗根)だけでなく、3乗根や4乗根などもべき乗の形で計算できます。
たとえば、セルA1にある数値の3乗根を求めたいときは、
=A1^(1/3)
と入力するだけです。
POINT:SQRT関数は平方根専用
SQRT関数は2乗根(平方根)専用なので、3乗根以上を求める場合はべき乗(1/n乗)を使いましょう。
このようにExcelでは、目的に応じて関数と指数式を使い分けることで、平方根・3乗根・その他の乗根も簡単に求められます。
次の記事では、「3乗根の記号」やそのExcelでの表現方法について詳しく紹介していきます。
3乗根の記号は?どう表す?
数学における3乗根は、ある数値を3回かけて元の数になる値のことを指します。
たとえば、「2の3乗」は 2 × 2 × 2 = 8 ですから、「8の3乗根」は2になります。
記号としては「∛(ルートの3乗)」が使われますが、Excelではこの記号を直接入力して使うことはできません。
そこで、Excelでは「1/3乗」という指数表現を使って3乗根を計算します。
Excelでは ∛ をどう入力する?
Excelで3乗根を求めるには、次のようにべき乗(指数)形式で式を入力します。
=A1^(1/3)
この式は、「A1の値の3乗根」を求めるという意味になります。
∛A1という見た目の記号は使わずに、数式として「1/3乗」を表現するわけです。
数式を正しく書くポイント
指数の部分を分数にする場合は、必ずカッコ () を使いましょう。
たとえば、=A1^1/3 としてしまうと、Excelは「(A1の1乗)÷3」と解釈してしまいます。
正しい書き方は=A1^(1/3) です。
数学記号とExcelの違いに注意
数学的には「∛」という記号が正式ですが、Excelでは対応していないため、べき乗で代用します。
平方根(√)の場合はSQRT関数も使えますが、3乗根には専用関数はありません。
POINT:「∛」という記号はExcelでは使えません。
その代わりに「1/3乗」という指数を使うことで、同じ意味の計算が可能です。
次の記事では、エクセルで3乗を求める関数について詳しく紹介していきます。
エクセルで3乗を求める関数は?
Excelで「3乗」を求めるには、主に2つの方法があります。
1つは「^(ハット記号)」を使った数式、もう1つはPOWER関数を使った関数形式です。
^(ハット記号)を使う方法
まずは最もシンプルな方法です。
セルA2にある数値の3乗を計算するには、次のように入力します。
=A2^3
これは「A2の値を3回かける」という意味です。
たとえば、A2に「2」が入力されていれば、結果は 2 × 2 × 2 = 8 となります。
POWER関数を使う方法
もう1つの方法は、Excelの関数「POWER」を使うやり方です。
同じくA2の値の3乗を求めたい場合、
=POWER(A2, 3)
と入力します。
この形式でも、同じく「8」が返ってきます。
関数と演算子の違いは?
基本的に、=A2^3 と =POWER(A2, 3) は同じ結果になります。
ただし、関数形式の方が「数値と指数を分けて引数として指定できる」ため、他の関数と組み合わせやすいというメリットがあります。
3乗根との混同に注意
「3乗」と「3乗根(立方根)」は意味が全く異なります。
3乗は「数値を3回かける」こと。
一方、3乗根は「ある数値の3乗になっている元の値を求める」ことです。
たとえば、セルA2の値が「8」のとき、3乗根は =POWER(A2, 1/3) という形で求めます。
POINT:3乗(^3)と3乗根(^(1/3))は混同しやすいので注意しましょう。
意味がまったく異なるため、計算ミスにつながります。
次の記事では、エクセル 2乗 関数との使い分けについて詳しく見ていきます。
Excelで3乗根を使った応用計算の例
ここでわかること
- エクセルで10乗を表示する際の注意点
- エクセルにおける2乗表示 関数との使い分け
- エクセルで2乗表示のカスタマイズをする方法
エクセルで10乗を表示する際の注意点
Excelで10乗のように指数が大きい数を扱うと、自動的に「E表記(指数表記)」に変換されることがあります。
この表示形式は便利な一方で、見慣れていない方にはわかりづらいものです。
ここでは、10乗の計算方法と、E表記の仕組み・対処法について解説します。
10乗の計算方法
基本的な10乗の計算には、べき乗の演算子「^」か、POWER関数を使います。
方法 | 入力例 | 説明 |
---|---|---|
^(ハット)を使う | =2^10 | 2の10乗を求める。結果は1024。 |
POWER関数 | =POWER(2,10) | 同じく2の10乗を求める。結果は1024。 |
実際のExcel画面で確認
以下の画像は、Excelで「2の10乗」や「10の8乗」などを計算した例です。
一部の数値が「1E+08」と表示されているのがわかります。
E表記とは何か?
Excelでは、非常に大きな数や非常に小さな数を扱うと、自動的に「E+〇〇」形式の指数表記になります。
たとえば、1,000,000,000(10億)は 1E+09 と表示されます。
なぜE表記になってしまうのか?
これは、セルの表示形式が「標準」や「数値」になっており、桁数が一定以上になると自動的に指数表記に切り替わるためです。
特に、10乗のような大きな数を出力したときに頻繁に発生します。
E表記を避けるには?
以下の方法で、通常の数値として表示することができます。
対処法 | 操作内容 |
---|---|
表示形式を変更 | セルを選択 → 右クリック →「セルの書式設定」→「数値」や「標準」などに変更 |
テキスト形式にする | 表示形式を「文字列」にすることで、E表記を防げる |
シングルクォーテーション | 先頭に「'」(半角アポストロフィ)を入れて、テキストとして表示 |
3乗根との違いに注意
3乗根(例:8の3乗根 = 2)と10乗(例:2の10乗 = 1024)は、方向が真逆です。
10乗は「数を10回かける」計算であり、3乗根は「ある数の3乗になる元の値を求める」計算です。
表記や関数の使い方を間違えないように注意しましょう。
POINT:10乗のような大きな数を扱うときは、Excelの自動E表記に注意。
必要に応じて、セルの表示形式を変更しましょう。
次の記事では、このような累乗表示の応用例について詳しく紹介していきます。
エクセルにおける2乗表示 関数との使い分け
Excelで2乗を計算する方法としては、演算子「^」を使う方法と、POWER関数を使う方法の2種類があります。
また、2乗と混同しやすい平方根(2乗根)との違いも整理しておきましょう。
2乗の基本的な計算方法
セルA2にある数値の2乗を求めるには、以下のように入力します。
=A2^2
または
=POWER(A2, 2)
どちらの式も、「A2の値を2回かける」=「2乗する」という意味です。
SQRT関数との違い
SQRT関数は、2乗の逆である平方根を求める関数です。
たとえば、セルA2に「25」がある場合、
=SQRT(A2) と入力すると、結果は5になります。
これは「5 × 5 = 25」なので、5は25の平方根ということです。
「累乗」と「乗根」の違いを理解しよう
2乗・3乗などの累乗は、数値を繰り返しかける計算です。
一方で、平方根・3乗根などの乗根は、その逆の考え方で、「どの数を何回かけたら元の値になるか?」を求めます。
たとえば、
2乗 → 5^2 = 25
平方根 → √25 = 5
となります。
POINT:2乗(^2)と平方根(SQRT)は真逆の計算です。
見た目は似ていますが、計算の意味が全く異なるので混同に注意しましょう。
ここまでで、2乗と平方根の関係や使い分けが理解できたと思います。
次の記事では、Excelでの応用的な乗算・乗根表示について実例を交えて紹介していきます。
エクセルで2乗表示のカスタマイズをする方法
Excelでは、数式として2乗の計算を行うだけでなく、セル内に「²」などの視覚的な記号を表示することも可能です。
ここでは、装飾目的で「2乗」を表現する方法や、ユーザー定義書式を使った表示のカスタマイズについて紹介します。
「²」などの記号を入力する方法
「2乗」を意味する「²(上付きの2)」は、文字として直接入力できます。
Windowsであれば、[Alt]キーを押しながらテンキーで「0178」と入力すると「²」が表示されます。
また、文字列として「m²」や「cm²」のように単位を入力したいときにも便利です。
上付き文字にしたいときの設定
数値や文字の一部を上付き表示にする場合、次の手順で設定できます。
1. セル内の文字を選択
2. 右クリック →「セルの書式設定」→「フォント」タブ
3.「上付き」にチェックを入れる
この方法を使えば、「m2」と入力して「2」だけを上付きにすることが可能です。
ユーザー定義書式で見た目を整える
計算結果などに単位を表示させる際、ユーザー定義書式を使うと見栄えが良くなります。
たとえば、「セルの書式設定」→「表示形式」→「ユーザー定義」にて、以下のように設定します。
0" m²"
このようにすることで、計算結果の後ろに「m²」を表示することができます。
文字列扱いと数値計算の違いに注意
「²」や上付き文字は見た目だけの記号です。
数式として「2乗の計算をする」わけではないため、計算に使いたい場合は =A1^2 のような数式を使う必要があります。
POINT:「²」や「m²」は見た目の装飾用。
計算処理には^2やPOWER関数を併用しましょう。
次回は、このようにカスタマイズした表示を他の累乗や乗根に応用する方法について紹介していきます。
記事のまとめ
記事のポイントをまとめます。
Excelでの3乗根の基本
- 3乗根は1/3乗で表す
- =A1^(1/3)で計算可能
- 関数形式ではPOWERを使う
- 記号∛はExcelで使えない
関数と数式の使い分け
- 3乗は=A1^3で計算する
- 平方根はSQRT関数を使う
- 指数はカッコが必須
- 数式と関数は併用可能
表示に関する注意点
- 10乗はE表記に注意
- E表記は書式変更で回避
- 2乗表示は装飾可能
- 上付き文字で²を表現
応用と表示のカスタマイズ
- ユーザー定義書式が便利
- 累乗表示の応用が可能
- 乗根も分数指数で対応